浅井牧師著の「神のかたちに」聖書が語るあなたとは
1章 聖書における多様性
2章 「かたち(ツェレム)」について
3章 人間の属性としての「かたち」
4章 関係のなかにある人間としての「かたち」
5章 人間の働きとしての「かたち」
聖書というものは、はっきり言って、二つのテーマについて書かれた書物と言えます。まず第一に、神がどんな方であり、どんなことを考え、どんなことをされるのかを教えています。そして、第二には、人間というものがどのようなものとして造られ、どのように生きるべきかであるかを教えています。正直言って、人はみな自分のことをよく知りません。知らないから、手探りでそれを見つけようともがいています。人に自分のことが分からないのは、自分が造られた者だからです。何のために生き、どう生きるべきなのか、また、どこから来て、どこへ行くのか。こういった質問は、人がいくらもがいて考え出しても完全に知ることは不可能です。知りたかったら、自分を造られた方に聞くしかありません。この本は、聖書が言う人間、つまり、人間を創造された神の立場から語る人間のあるべき姿を解き明かしたものです。自分が何のために生きているか知りたい人、今の自分に満足していない人、さあ、聖書の言うあなたを発見して、新しい人生を歩みましょう。
聖書は、創世記1章26節で、人間の創造に関して次のように言っています。
そして神は、「われわれに似るように、われわれのかたちに、人を造ろう。そして彼らに、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地をはうすべてのものを支配させよう」と仰せられた。
この本は、ここで使われている「似るように」と「かたちに」ということばの原語(ドゥムート、またツェレム)の意味に注目するところから始まり、聖書全体において、その人間の存在の目的に関する真理を、さまざまな角度から解き明かして行きます。
この本は一般に言われる信仰書ではなく、聖書釈義をもとにした、聖書神学の分野に属するもので、ある程度の聖書の知識のある人、また聖書を専門に研究する人を対象に書かれたものです。何度繰り返して読んでも読み応えのある本です。

